運動
◆体は動くためにある
私はいろいろ考え出すと、考えすぎて頭がぐるぐるなるタイプではありますが、基本的には体を動かすのが好きです。
疑り深い物質主義者なのですが、合氣道をやるようになって『氣』の作用を認めざるをえなくなりました。
だって本当に意識の持ち方で、物質としての体が変化してしちゃうんだもーん。
恐れ入りました、と言わざるをえません。
だって氣の使い様で、実際に技ができたりできなかったりするのですから。
1人でやっていれば妄想とも言えるかもしれませんが、人を相手にやっていて、体に結果として現われるのですから明らかです。
昭和40年までは日本の食料自給率はおよそ70％でしたが、今では40％以下にまで落ち込んでいます。
それだけ農民も減ったということ。
肉体労働をする人が減ったということですね。
昔は汗水流して体を使って働いていたから、運動なんて必要なかったことと思います。
しかし、オフィスワークの人が増えた現在では、運動不足はいろいろな弊害を生み出しています。
体を動かさないと、汗もかかなくなって代謝は衰え、冷暖房に日々さらされて免疫は落ちるし、季節の体の循環が阻害されていきます。
家庭でも便利な電気製品に囲まれて、体を使った作業は減る一方で、どんどん衰えてきてしまいました。
近年不妊に悩む方が増えていますが、たとえ妊娠しても、産む力のない女性も増えてきているようです。
雑巾がけ、蒔き割り、火起こし、洗濯、鍬を使って畑を耕す、そうした作業が元気に子供を産む体を育んできました。
頭ばかり使って体を動かさないために、『不眠』の人も沢山います。
運動が少なくなると、内臓の動きも鈍って、『便秘』は子供にまで広がっています。
運動不足で体の循環が悪くなると、体内の老廃物も十分に排出されなくなり、アレルギーやひいては癌などの症状として現われてくるのです。
運動をしないと、呼吸も浅くなり血行不順、むくみ、代謝の低下、自律神経への影響も出てきます。
こうした生活環境の中では、日々適度な運動を心がけることはとても大切になってきました。
年齢や個々人の体力によって、何が適しているかは異なりますが、自分が楽しめるものであればなんでもいいと思います。
そして、やり過ぎないことも大切かもしれません。
ほとんどの運動において、体を動かす基本は一緒です。
そうした基本的な体の使い方、心の使い方が合氣道の中にはあります。
肉体としての体とともに、氣の体の使い方ですね。
なので、他のスポーツ選手の方たちも、よく私の先生のところに指導を受けにいらしていました。
つまり大切なのは、正しい体と心の使い方、そして呼吸。
高校でテニスをやめて以来やっていませんが、合氣道をやっている今の方が、上手くできる氣がします。笑
敢えて言うならば、自分の体の動きというものは、自分で思っているのと結構違っていたりするものです。
それなので、自分の動きを確認するためにも、独りだけではなく、相手とともにやる運動は何かしらやっておくといいでしょう。
そしてできれば片側だけを使うものではなく、左右の両側使うもののほうが、バランスがとれていいかもしれません。
でも一番大切なのは、楽しんでやること！
いい汗かいてストレス発散して、おいしくご飯を食べて、ぐっすり眠って下さい。
時間がない方は、エスカレーターを階段にしてみたり、一駅分歩くだけでも違います。
最近若い子がエスカレーターにのんびり乗っている姿を見ると、こんなんで大丈夫なのかなあ〜とついつい老婆心が・・・。
自分の体のことなので、自分で考えてやるしかありませんが。
◆指を使うということ
運動もいいですが、本来は日常の作業の中で身体を動かすことができればいいですよね。
たとえば、掃除機の代わりに雑巾がけをしてみたり、
乾燥機の代わりに洗濯ものを干してみたり、
加工食品を買う代わりに、料理をしてみたり、
既製品を買う代わりに、縫物や編み物をしてみたり・・・
私は決して家事が得意なタイプではありませんが、こういう日常の作業も仕事と考えるのではなく、自分の身体を鍛えるためのものと思うと、意外と楽になってきます。
そして運動ということ意外に、特に『指を使う』のが大切なのではなかろうかと最近思うのです。
手や足にはツボが沢山ありますし・・・。
手仕事のものが大好きなくせに、根気がないので自分で作ることは億劫でした。
確かに面倒なのですが、近頃PCをタイプする意外に積極的に指を使う作業をしていないような気がしてきたのです。
かわいそうな私の指。
なんのためにあるのだか。
祖母の友人で88歳で米寿を迎えたおばさまは、少女時代から細かい手刺繍や編み物を続けているのですが、きちんと化粧をして、パンプスを履き、腰も曲がらず、誰も席を譲ってくれないと文句を言います。
いまだに針に糸を通し、チクチク続けています。
これって、指使って手仕事しているからだろうなあ・・・と常々思う次第です。
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